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彼には絶対に言わないで下さい

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リーマンショックだサブプライムだって大騒ぎする少し前の話。
俺の会社は親父の代から大手と言われる証券会社1社とだけ付き合ってたんだけど結構な取引量になるらしくてさ。
部長だの役員だのよく来るんだけどある年の春、担当者が異動になったんだ。
それ自体は珍しくもなんともないんだが今まで40前後のオッサン課長が続いてたのがいきなり小奇麗なネーチャンが挨拶に来てびっくりした。

まずでかい。
身長172cmの俺と変わらん。
というか足長くてタイトスカートがあんなにビシッと似合う女ってまぁ見たことない。

天海祐希みたいな凛々しい感じで色気は無いけどさ、話してみると今までのオッサン連中よりはるかに勉強してるのもわかった。
当時彼女が30歳直前で女性社員ではトップで課長になったらしい。
こりゃ優秀な担当者がついたと思って喜んで取引も今まで以上に拡大したし、実際運用もうまくいってた。
10歳以上歳の離れた妹、みたいな感じで随分かわいがったし結婚予定の商社勤務の彼氏を紹介されて3人で飯食いに行ったこともある。

そんなある日のこと。
1週間の出張明けに出社してあれやこれやと事務処理してたら一通の取引報告書が目に付いた。
俺の出張中の日付の取引。
全く把握していない内容。
何かの間違いかと思ってすぐに彼女に問い合わせするとどうも様子がおかしい。

「・・・お伺いしてご説明させて下さい」

いつもと異なる消え入りそうな声でそう言うので何かややこしそうな話かと思って仕事を終えてから来るように言った。
そしてその日の夜、彼女が一人で会社に来た。

「部長は一緒じゃないの?」

「・・・はい」

「ということは会社には報告できないような話ってこと?」

「・・・すみません」

そして言い訳が続く。
とてもいい商品で社長の意向に沿うと思ったこと。
海外出張でどうしても連絡が取れなかったこと。
帰国後きちんと説明するつもりだったこと。

いやいやおかしいだろそれ。
無断売買だよ法令違反だよ。
それに勝手に買われた債券は為替に連動して利率が決まるタイプのものだったがクソみたいな条件だったよ。

実際頭に来るやら悲しいやらで。
あれだけ信用を置いていたのに裏切られたんだから。

「あなたが数字が欲しいがためにやったことでしょう。今すぐ部長を呼んでくれ、この取引自体を取り消ししたい」と言うとそれだけはやめて下さい、後々有利な商品で穴埋めします、と懇願する。

ちょっと泣いてたのかな、頬も上気して赤みが差している。
そんで土下座。
タイトスカートから形の良い膝頭とわずかに大腿が見える。
この子腰から膝にかけてが外人みたいに長くてウエスト細いなぁ、とか思ってたらさ、もっといじめたくなってきた。


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