2025年01月14日
奥手な彼女と赤いリボン

大学1年の頃、超奥手で恥ずかしがりの子と付き合ってた。
普通に話してるだけでも顔が赤くなるような子だったから普通に可愛かったけど、それまで誰とも付き合った事は無かったらしい。
クリスマスが近いある日、プレゼントは何がいいとかいう話になった。
「◯◯クンは何が欲しいの・・・?」って聞かれたんで、からかってやろうと思い「□□(その子の名前)が欲しい」って言ったら、耳まで真っ赤になって下を向きながら、首を振って「む、むり・・・」。
まあこんなもんだろうなと思って、その日はそのネタで散々からかってやったんだが、当日こっちからプレゼントをあげたのに、何故かモジモジしてなかなかプレゼントをくれない。
「プレゼントは私」なんて間違っても言える奴じゃないし。
マフラーとか手袋とかその辺を予想してたんで、どうしたのかと思って見てると、バッグから手を震わせながらリボンを出してきた。
「???」
「・・・(真っ赤)」
「あ、ありがとう」
「・・・・・・」
「で、何これ?」
「△△たちが言うの・・・」
「???」
「これ付けて貰いなさいって・・・」
冗談のつもりで「お前が欲しい」とか言ったんだが、本人は相当悩んで女友達に相談してたらしい。
で、そいつらがまたそういう話が好きで、自分にリボン付けて貰ってプレゼントになれとか言ったらしい。
恥ずかしがって口を開こうとしないその子からそこまで聞きだしたら、萌え過ぎて結局手を付けないまま帰ってきてしまいました。
8時くらいには家に帰してあげたな。