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夜明けのベッドで感じた、あの人の温もり

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「……んっ」

目を覚ますと、私は見知らぬベッドの中にいた。頭が少し重く、昨夜の記憶がゆっくりと蘇ってくる。仕事のストレスで一人飲みしていたバーで、優しく声をかけてくれたあの人――裕介さん。50代の貫禄ある男性で、初対面なのに何故か懐かしいような安心感があった。

「おはよう、美香」

低く響く声に振り向くと、隣で微笑む裕介さんの顔が朝日に照らされていた。皺の寄せ方さえも色っぽく見えて、思わず胸が熱くなる。

「すみません、こんな時間まで…会社に遅刻しちゃいます」

慌てて起き上がろうとすると、強くないけど確かな力で腕を掴まれた。

「まだ5時だよ。少しなら大丈夫だろう?」

その言葉に、ふと父親を思い出した。子供の頃、朝寝坊した私を優しく起こしてくれたあの感じ。でも今、このベッドで感じているのは、全く別の感情だった。

裕介さんの手が私の頬に触れる。少し硬い指先が、ゆっくりと顎のラインを辿っていく。

「緊張してる? 震えてるよ」

「……そんなこと、ありません」

嘘だった。心臓はバクバク鳴り、お腹の奥が熱くなるのを感じていた。裕介さんの視線がじっとりと肌を這い、まるで服越しに触られているような気がした。

「かわいいな。こんなに大人の女性なのに、目が子供みたいに潤んでる」

俯いた私の顔を優しく持ち上げ、ゆっくりと唇が重なる。昨夜のワインの味がほのかに残っていて、自然に口が開いた。舌が絡み合う度に、腰が浮き上がるような快感が走る。

「ん……ちゅっ、はぁ……」

息が乱れる間もなく、裕介さんの手が私のブラウスのボタンを解き始めた。一つ、また一つと開いていく指先に、自分でも驚くほど体が反応している。

「待って、こんな朝から…」

「朝が一番気持ちいい時間だよ。ほら、君もこんなに濡れてる」

スカートの中に滑り込んだ手に、私は思わずのけ反った。下着越しに感じる指の動きが、じんわりと快感を運んでくる。

「あっ…だめ、そんなに優しく触られると…」

「美香の声、すごくいいね。もっと聞かせて」

耳元で囁かれる声に、抵抗する気力がどんどん溶けていく。パンティーをずらされ、直接肌に触れた瞬間、思わず声が漏れた。

「きゃっ! や、指…入って…」

「すごく熱いよ。朝からこんなに興奮してたのかい?」

恥ずかしさで顔を背けようとしたら、強く抱きしめられた。胸と胸が密着し、鼓動が伝わってくる。

「見て、僕もこんなに我慢してるんだ」

ズボンの上からでも明らかな膨らみに、自然と手が伸びた。重みのある感触に、思わず握り返すと、裕介さんがうなるように笑った。

「おっと、生意気だな。じゃあ、お互い様ってことで」

そう言うと、いきなりパンティーを脱がされ、股間に向かって頭を下げていった。

「あ、そんなところ…きれいじゃないです…!」

「いい匂いがするよ。美香らしい、甘い香り」

舌が直接触れた瞬間、腰が跳ね上がった。くちゅくちゅと音を立てながら舐め回され、あっという間に理性が吹き飛ぶ。

「あぁん! だめ、すごい…んっ、舌が…あっ!」

両足を広げられ、思う存分に愛撫される。朝の静けさの中、私の喘ぎ声だけが反響しているような気がした。

「もう…イッちゃいそう…」

「我慢しなくていいよ。そのまま出して」

ぐちゅぐちゅと激しくなった舌の動きに、私は天井を見つめたまま、びくんと体を震わせた。

「ひゃああんっ!」

股間から溢れ出す感覚に、目を閉じたまましばらく呼吸が乱れていた。ふと目を開けると、裕介さんがズボンを脱ぎ、大きく勃起したものを目の前に突き出していた。

「美香の番だね」

躊躇いながらも手を伸ばし、包み込むと熱くて硬い感触。ゆっくりと動かすと、先端から透明な液体がにじんでくる。

「上手だな…もっと強く握って…」

言われるままに力を入れると、裕介さんがうなるように頭を仰け反らせた。その表情がたまらなく色っぽくて、自然と口を近づけた。

「ん…ちゅぱ…」

初めてのフェラだったが、とにかく舐め尽くしたい衝動に駆られた。塩っぱい味がして、男性の匂いが鼻をつく。

「おっ…! いきなりそんなに深く…!」

喉の奥まで入れられてむせそうになりながらも、舌でしごき続けた。手と口を使い、一心不乱に奉仕していると、突然頭を掴まれた。

「美香…! もう限界だ…!」

「んんっ! んぐ…!」

口の中に勢いよく放出され、驚きながらも全部飲み込んだ。濃厚な味が喉を通り過ぎていく。

「ごめんね、急に…」

「いいえ…私も気持ちよかったです」

顔を上げると、裕介さんが満足そうに微笑んでいた。朝日が差し込むベッドで、二人はただ抱き合い、静かに時が過ぎるのを待った。

会社に行く支度をしながら、窓から見える朝焼けをぼんやり眺めた。こんな美しい朝は初めてだ。でも同時に、胸に刺さるような罪悪感もあった。

(これって…不倫だよね)

でも、携帯に表示された裕介さんからのメッセージを見て、また頬が緩むのを止められなかった。

『また会いたい。今度はゆっくり時間を取ろう』

指先でその文字をなぞりながら、私は次の逢瀬を想像して、そっと胸に手を当てた。鼓動はまだ早く、あの温もりを求めているようだった。


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