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「薄明かりに浮かぶ母の情熱~幼き日に刻まれた背徳の記憶」

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その夜の記憶は、今でも私の脳裏に鮮明に焼き付いている。当時小学五年生だった咲良は、家族四人で並んだ布団の端で目を覚ました。エアコンの微かな音と、隣で眠る妹の寝息。しかし、その静けさを破るように、布団のきしむ音が耳に入ってきた。

父の布団が不自然に波打っている。母は手洗いから戻ると、妹の隣ではなく、父の布団に潜り込んだ。最初はただの寝相の悪さかと思ったが――チュッ、チュッという濡れた音が響く。唇と唇が触れ合う甘い音。次第にそれが「チュバッ……チュバッ」と激しくなり、吸い付くような情熱的なキスへと変わる。




布団の隙間から漏れる母の吐息が、部屋の薄暗がりに浮かび上がった。

「ん……っ、あ……」

父の囁きが混ざる。

「今日は……すごく濡れてる……?」

母は答えず、代わりに布団がさらに激しくうねった。私は息を殺し、耳を澄ませた。布団の奥で何かが擦れ合う音。母の抑えた喘ぎが、時折鼻をすする音と重なる。

「あっ、だめ……ゆっくり……っ」

母の声は震え、まるで泣いているようだった。しかし、それは苦痛ではなく――むしろ、嬉しさに溢れていた。父の動きが加速するたび、畳が軋み、母の足先が布団からはみ出し、指先がピンと張る。

「イク……イクよ、もう……!」

父の低い唸り。

「いい……一緒に……」

そして、一気に激しくなる腰の動き。母の声は途切れ、代わりに布団が激しく跳ねた。父の背中が大きく弧を描き、母の足が父の腰を締め付ける――。

やがて、全てが静寂に包まれた。

母はしばらくして手洗いへ向かい、戻ると妹の隣にそっと横になった。柱時計が一時を告げる。私はその夜、明け方まで眠れなかった。

――あれから十年。

大学生になった咲良は、実家に帰省した夏の夜、再びあの光景を目撃してしまう。リビングのソファで絡み合う両親。母の寝間着ははだけ、父の唇がその胸に貪りついていた。

「あん……そこ、もっと……っ」

母の指が父の髪を掴む。父はそのまま下へと唇を滑らせ、母の腿を広げた。

「ひゃ……! また、そんな……んっ!」

父の舌が母の秘部を舐め上げる音。母は仰け反り、ソファの肘掛けを握りしめる。

「晴斗……中、中で……感じてる……あっ!」

父は母の言葉に応えるように、指を加え、さらに激しく愛撫した。母の腰が浮き、喘ぎ声が部屋に響く。

「じゃ、挿れる……?」

母は無言でうなずき、父はゆっくりと腰を沈めた。

「あ……っ、ああ……! 昔より……でかい……?」

父は苦笑いしながら、母の腿を抱き上げる。

「お前も……締まりが良くなったぞ……」

ゆっくりとした腰使いから始まり、次第にリズムが速まる。母の声は泣き声に変わり、父の呼吸は荒くなった。

「もう……ダメ……イク……イク……っ!」

父は最後の一突きで深くまで貫き、母の体内で解放した。二人はそのまま抱き合い、汗まみれの体を重ねた――。

私はこっそりと扉を閉め、自分の部屋に戻った。

……あの日から、私は「あれ」がただの家族の営みではなく、激しい情熱の交わりだったと知った。そして今、私は――自分自身が誰かとあのように絡み合う日を、どこかで待ちわびているのかもしれない。


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