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「銭湯の番台で…見つめられる快感に堕ちた夜」



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その日はいつもと違う熱を帯びた空気が漂っていた。夏の終わり、まだ湿気の残る夜。私はふと、2ヶ月前のあの出来事を思い出していた。

あの時、私はわざと小銭を落とし、番台の男性の視線を浴びながら四つん這いになった。60代半ばだろうか、白髪交じりの優しそうな顔をした男性――彼の名前は「克己」と後で知ることになる――が、私の股間を覗き込むようにして小銭を探すふりをした。

あの時の興奮は忘れられなかった。

「また…あの場所に行きたい」

そう思った瞬間、胸の奥が熱くなった。理性では「やめておけ」と叫んでいるのに、体はもう動き出していた。




銭湯の暖簾をくぐると、あの匂い――石鹸と湯気、わずかな塩素の香りが鼻をくすぐる。番台には克己が座っていた。

「いらっしゃいませ」

彼の声は低く、少し嗄れている。視線が合った瞬間、彼の目が私の体を撫でるように動いた。

(覚えてる…?)

胸が高鳴る。私はわざとロッカーの近くで服を脱ぎ始めた。下着を外すたびに肌が震える。克己の視線を感じる。

「あの…お湯、熱いですか?」

ふと声をかけると、彼はゆっくりと目を上げた。

「いや、ちょうどいい温度ですよ」

その言葉の裏に、何か含みがあるような気がして、私はまたぞわっとした。

全裸になった私は、風呂道具を確認するふりをして時間を稼ぐ。鏡に映った自分の体――胸の先はすでに硬くなり、腿の内側は少し湿っている。

(やばい…もう感じてる)

トイレに入り、鏡の前で自分の体を確認する。指先で陰核に触れると、びくんと跳ねる。

「あっ…」

思わず声が出た。我慢できず、数回こすってしまう。

(ダメ…ここじゃダメだ)

外に出ると、克己がこっちを見ていた。視線の先は明らかに私の胸と股間。

「大丈夫ですか? 顔が赤いですが」

「あ、えっと…ちょっと熱くて」

私はわざとタオルを落とす。しゃがみ込むとき、腿を広げすぎないように…と思いつつ、でも少しだけ開く。

克己の息遣いが荒くなったのがわかった。

「拾いましょうか?」

「いえ、私で…」

しゃがんだまま、ゆっくりと拾う。克己は私の股間を凝視している。

(見て…もっと見て)

愛液が垂れそうなのを感じる。立ち上がると、克己がすぐそばにいた。

「…湯冷まし、した方がいいですよ」

彼に導かれるまま、ソファに腰掛ける。仰向けになると、自然に腿が開く。

克己は私の足元に座り、じっと見つめてきた。

「きれいですね…」

「えっ…?」

「いや、失礼しました」

でも、彼の目は私の秘所から離れない。

湯船に入っても、頭の中は克己の視線でいっぱいだ。

(もっと…見せたい)

風呂から上がり、脱衣所でタオルで体を拭く。克己は番台から私を見ている。

「あの…自販機、使ってもいいですか?」

「どうぞ」

自販機の前で、わざと小銭を落とす。そして、あの時と同じように四つん這いに。

「あ、落としちゃった…」

克己が近づいてくる足音。

「どこに落ちたか、探しましょうか?」

「お願いします…」

彼の顔が私の股間に近づく。吐息がかかる。

「ここですね」

彼の指が、わざとらしく私の腿の内側を撫でる。

「あん…」

「…すみません」

でも、彼の手は止まらない。

次の瞬間、彼の舌が私を舐め上げた。

「ひゃあっ!?」

「静かに…誰かに聞こえますよ」

克己はそう囁きながら、私のクリトリスを舌で弄ぶ。

「だめっ、そこは…んっ!」

背徳感と快感が混ざり、腰が浮く。

「すごく濡れてますね…」

「あっ、あんっ…やめて…」

口では拒みながら、股間を押し付けてしまう。

克己は立ち上がり、ズボンを下ろす。

「口でしゃぶってくれますか?」

彼の勃起したものが目の前に。

(でかい…)

恐る恐る唇で受け止め、舌で舐める。

「上手だな…」

彼の手が私の頭を押さえつける。

「んっ! んむっ!」

喉奥まで突き込まれ、涙が出る。

「いい子だ…」

突然、彼が私を引き起こし、ソファに押し倒した。

「挿れていいですか?」

「…はい」

そう答えた瞬間、彼は一気に貫いた。

「あ゛っ!?」

「締まってる…」

激しいピストンが始まる。

「あっ、あっ、あんっ! そこ、気持ちいい…」

「声、出さないで…」

克己は私の口を塞ぎながら、腰を打ち付ける。

「んっ! んんっ!」

快感が爆発しそうだ。

「イく…イっちゃう…!」

「一緒だ…」

彼の最後の一突きで、私は意識を飛ばしそうになった。

しかし、その直後――

「…お客さん、もう閉店時間ですよ」

克己はさっきまでの情熱的な表情から一転、冷たくそう言い放った。

「え…?」

「また来たいなら、次はもっと…“サービス”してあげますよ」

彼の笑顔は、まるで餌をやるような上から目線だった。

(…ただの遊びだったのか)

帰り道、私は自分がただの玩具でしかなかったことに気づき、胸が締め付けられた。

でも、次もきっと…またここに来てしまう。

そんな自分が情けなかった。







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