2025年09月15日
「銭湯の番台で…見つめられる快感に堕ちた夜」
その日はいつもと違う熱を帯びた空気が漂っていた。夏の終わり、まだ湿気の残る夜。私はふと、2ヶ月前のあの出来事を思い出していた。
あの時、私はわざと小銭を落とし、番台の男性の視線を浴びながら四つん這いになった。60代半ばだろうか、白髪交じりの優しそうな顔をした男性――彼の名前は「克己」と後で知ることになる――が、私の股間を覗き込むようにして小銭を探すふりをした。
あの時の興奮は忘れられなかった。
「また…あの場所に行きたい」
そう思った瞬間、胸の奥が熱くなった。理性では「やめておけ」と叫んでいるのに、体はもう動き出していた。
銭湯の暖簾をくぐると、あの匂い――石鹸と湯気、わずかな塩素の香りが鼻をくすぐる。番台には克己が座っていた。
「いらっしゃいませ」
彼の声は低く、少し嗄れている。視線が合った瞬間、彼の目が私の体を撫でるように動いた。
(覚えてる…?)
胸が高鳴る。私はわざとロッカーの近くで服を脱ぎ始めた。下着を外すたびに肌が震える。克己の視線を感じる。
「あの…お湯、熱いですか?」
ふと声をかけると、彼はゆっくりと目を上げた。
「いや、ちょうどいい温度ですよ」
その言葉の裏に、何か含みがあるような気がして、私はまたぞわっとした。
全裸になった私は、風呂道具を確認するふりをして時間を稼ぐ。鏡に映った自分の体――胸の先はすでに硬くなり、腿の内側は少し湿っている。
(やばい…もう感じてる)
トイレに入り、鏡の前で自分の体を確認する。指先で陰核に触れると、びくんと跳ねる。
「あっ…」
思わず声が出た。我慢できず、数回こすってしまう。
(ダメ…ここじゃダメだ)
外に出ると、克己がこっちを見ていた。視線の先は明らかに私の胸と股間。
「大丈夫ですか? 顔が赤いですが」
「あ、えっと…ちょっと熱くて」
私はわざとタオルを落とす。しゃがみ込むとき、腿を広げすぎないように…と思いつつ、でも少しだけ開く。
克己の息遣いが荒くなったのがわかった。
「拾いましょうか?」
「いえ、私で…」
しゃがんだまま、ゆっくりと拾う。克己は私の股間を凝視している。
(見て…もっと見て)
愛液が垂れそうなのを感じる。立ち上がると、克己がすぐそばにいた。
「…湯冷まし、した方がいいですよ」
彼に導かれるまま、ソファに腰掛ける。仰向けになると、自然に腿が開く。
克己は私の足元に座り、じっと見つめてきた。
「きれいですね…」
「えっ…?」
「いや、失礼しました」
でも、彼の目は私の秘所から離れない。
湯船に入っても、頭の中は克己の視線でいっぱいだ。
(もっと…見せたい)
風呂から上がり、脱衣所でタオルで体を拭く。克己は番台から私を見ている。
「あの…自販機、使ってもいいですか?」
「どうぞ」
自販機の前で、わざと小銭を落とす。そして、あの時と同じように四つん這いに。
「あ、落としちゃった…」
克己が近づいてくる足音。
「どこに落ちたか、探しましょうか?」
「お願いします…」
彼の顔が私の股間に近づく。吐息がかかる。
「ここですね」
彼の指が、わざとらしく私の腿の内側を撫でる。
「あん…」
「…すみません」
でも、彼の手は止まらない。
次の瞬間、彼の舌が私を舐め上げた。
「ひゃあっ!?」
「静かに…誰かに聞こえますよ」
克己はそう囁きながら、私のクリトリスを舌で弄ぶ。
「だめっ、そこは…んっ!」
背徳感と快感が混ざり、腰が浮く。
「すごく濡れてますね…」
「あっ、あんっ…やめて…」
口では拒みながら、股間を押し付けてしまう。
克己は立ち上がり、ズボンを下ろす。
「口でしゃぶってくれますか?」
彼の勃起したものが目の前に。
(でかい…)
恐る恐る唇で受け止め、舌で舐める。
「上手だな…」
彼の手が私の頭を押さえつける。
「んっ! んむっ!」
喉奥まで突き込まれ、涙が出る。
「いい子だ…」
突然、彼が私を引き起こし、ソファに押し倒した。
「挿れていいですか?」
「…はい」
そう答えた瞬間、彼は一気に貫いた。
「あ゛っ!?」
「締まってる…」
激しいピストンが始まる。
「あっ、あっ、あんっ! そこ、気持ちいい…」
「声、出さないで…」
克己は私の口を塞ぎながら、腰を打ち付ける。
「んっ! んんっ!」
快感が爆発しそうだ。
「イく…イっちゃう…!」
「一緒だ…」
彼の最後の一突きで、私は意識を飛ばしそうになった。
しかし、その直後――
「…お客さん、もう閉店時間ですよ」
克己はさっきまでの情熱的な表情から一転、冷たくそう言い放った。
「え…?」
「また来たいなら、次はもっと…“サービス”してあげますよ」
彼の笑顔は、まるで餌をやるような上から目線だった。
(…ただの遊びだったのか)
帰り道、私は自分がただの玩具でしかなかったことに気づき、胸が締め付けられた。
でも、次もきっと…またここに来てしまう。
そんな自分が情けなかった。










