2025年10月11日
酔いが覚めても、終わらない夜の先にある残酷な現実
大学四年の秋、卒論と就活で押し潰されそうな毎日だった。学祭の打ち上げは、そんなストレスから解放される唯一の逃げ場で、最初から誰もが必死に酒を流し込んでいた。二次会、三次会と場所を変え、気がつけば私はクラブのソファにへたり込み、意識が朦朧としていた。
「萌、もう帰るか?」
声の主は、同じ研究室の一年先輩で、何かと面倒を見てくれる陽大だった。彼のことは、新入生の時のコンパでからかわれて軽くキスして以来、ずっと意識していた。お互いにパートナーがいる時期もあったが、いつしか超ツレという不思議な関係になっていた。
陽大は私を自転車の後ろに乗せ、夜道を走り出した。しかし、ぐでんぐでんの私はすぐに落下し、大通りの真ん中で転がる恥ずかしい状態に。陽大は爆笑しながらも、私をおんぶし、その温かい背中にしがみついた。
「しっかり掴まってな?落ちたら危ないから」
彼の優しさに甘えるように、私は彼の首に腕を回す。彼の首筋の匂い、少し汗ばんだ肌の感触が、酔った頭の中でぐるぐると渦を巻いた。
彼のアパートに着くと、私は「まだ飲みたい」と駄々をこね、そのまま彼の部屋に押し掛けた。そして、すぐに床に倒れ込んでしまう。陽大が一枚しかない布団を私に掛けて、ソファで寝ようとすると、無意識に私は彼の手を握り、「離さない」と呟いていた。
彼は仕方なく私の横に寝ると、私のわがままを聞くようにぎゅっと抱きしめてくれた。彼の胸に顔を埋めると、鼓動の音が聞こえてきて、なぜか涙が出そうになった。彼がそっと私の髪にキスをした時、震えるほど嬉しくて、もっと近くにいたいと思った。
寒さで目が覚めた時、窓の外はうっすらと明るくなり始めていた。隣で眠る陽大の横顔を見ていると、胸のあたりがごそごそする。触ると、ブラのホックが外れていた。
(えっ…?)
驚きと少しの期待が混ざる。陽大はまだ寝ている。彼の身体が寒さで震えているのに気づき、私は自然に彼に寄り添った。そして、抑えきれない衝動から、彼の唇にそっとキスをした。
起きない彼に、次第に大胆になり、私は彼の上に乗った。彼の唇に再びキスをすると、今度は彼が激しく反応した。
「萌…」
彼は呟くと、突然の力で私の体をひっくり返し、彼が上になった。次の瞬間、彼の熱い唇が私の唇を奪い、激しく舌が絡み合う。酒の味がした。彼の手が私のシャツの下に滑り込み、おっぱいを揉みしだかれる。少し乱暴なほどの力で、乳首を摘まれると、思わず声が漏れた。
「んっ…!」
「萌、気持ちいいか?」
彼の囁く声に、首を縦に振るしかない。彼は私の服をまくし上げ、貪るように胸やお腹にキスを落としていく。熱い息が肌に触れ、全身が火照っていく。ジーンズのボタンが外され、下着ごと脱がされると、もう私はぐしょぐしょに濡れていた。
彼もパジャマのパンツを脱ぎ捨て、そのまま私の腿の間に体を滑り込ませた。
「入れるぞ」
それだけ言うと、ゆっくりと、しかし確実に彼はその先端を私の中へと押し込んでくる。酔いのせいか、痛みはほとんどなく、むしろ物足りないくらいだった。彼は深くまで一気に挿入すると、そのまま激しい動きを始めた。
「あっ、あっ…!陽大…!」
彼の名前を呼びながら、私は彼の背中に爪を立てる。彼は私の耳元で荒い息を吐きながら、更に深くを突いてくる。
「萌の中、めちゃくちゃ気持ちいいよ…熱くて締まりがすごい」
そう言われて、余計に興奮し、彼の動きに合わせて腰を上げる。彼は私の反応にさらに興奮したようで、激しく腰を打ち付けてくる。部屋の中に、肌と肌が触れ合う音、じっとりとした音、二人の荒い息が響く。
「萌、俺もイきそう…」
「私も…もう…イく…!」
彼は激しい動きをしながら、突然、私の股間のシミの部分に指を滑り込ませた。挿入されている場所とは別のポイントを刺激され、私は我慢できずに絶頂を迎えた。
「いっちゃうっ!?」
叫びながら、彼の腕にしがみつく。彼もそれに合わせるように、最後の一突きを深くで放ち、熱いものを私の中に溢れさせた。
「はぁ…はぁ…」
二人とも激しい呼吸をしながら、そのまま抱き合った。彼の汗と自分の汗が混ざり合い、濃厚な匂いが漂う。彼はそっと私の額にキスをした。
「…すげえこと、しちゃったな」
私はうつむくしかなかった。恥ずかしさと、でもどこか満たされた気持ちでいっぱいだった。
その後、私たちは再び絡み合った。今度は落ち着いて、お互いの体を確かめるように。彼は私のクリトリスを舌で弄り、じっくりと時間をかけて愛撫してくれた。私は我慢できずに何度もイき、彼の名前を叫んだ。
彼が再び上に乗り、今度はゆっくりと結合する。正常位で、じっくりと腰を動かし、お互いの感覚を確かめ合う。彼は私の耳元で、「萌、可愛いよ」と囁き、その言葉にまた私は興奮した。
何度も、何度も、朝が来るまで私たちは貪り合った。理性も恥じらいも、すべて酒と欲望の海に沈んでいった。
目が覚めたのは、もう午後も過ぎた頃だった。陽大は隣でまだ眠っている。昨夜の記憶が鮮明によみがえり、顔が熱くなる。しかし、同時に、これはただの一夜の過ちだったんだと悟る寂しさもあった。
彼が起きて、少し気まずそうにしながらも、「ごめん、萌」と言った。私は「こっちこそ」と笑って誤魔化した。
それから数日後、私たちはいつものように話せるようになった。でも、あの夜のことはお互い触れないまま。そして、あの日から、陽大は少しずつ距離を置くようになった。
メールの返信は遅くなり、飲みに誘っても忙しいと断られる。研究室で会っても、そっけない態度が増えていった。
そして一年後、私は大学院を卒業し、地元を離れることになった。別れ際、陽大はわざわざ駅まで見送りに来てくれた。
「元気でな、萌」
そう言って、彼は軽く私を抱きしめた。その時、彼のスマホが鳴り、画面には「嫁さん」と表示された。私は凍りついた。彼は焦ったようにスマホをしまい、「ごめん」とだけ言った。
彼は結婚していた。あの夜の後、すぐに結婚したらしい。すべてが、ただの酒の上の過ちで、彼の中では何の意味もないことだったんだ。
電車の窓に映る自分の顔は、泣きそうでいて、でも泣けなかった。ただ、あの夜の熱い感触だけが、今でも鮮明に蘇ってくる。彼の温もり、吐息、すべてが、私にとっては残酷な現実への序章でしかなかった。
「萌、もう帰るか?」
声の主は、同じ研究室の一年先輩で、何かと面倒を見てくれる陽大だった。彼のことは、新入生の時のコンパでからかわれて軽くキスして以来、ずっと意識していた。お互いにパートナーがいる時期もあったが、いつしか超ツレという不思議な関係になっていた。
陽大は私を自転車の後ろに乗せ、夜道を走り出した。しかし、ぐでんぐでんの私はすぐに落下し、大通りの真ん中で転がる恥ずかしい状態に。陽大は爆笑しながらも、私をおんぶし、その温かい背中にしがみついた。
「しっかり掴まってな?落ちたら危ないから」
彼の優しさに甘えるように、私は彼の首に腕を回す。彼の首筋の匂い、少し汗ばんだ肌の感触が、酔った頭の中でぐるぐると渦を巻いた。
彼のアパートに着くと、私は「まだ飲みたい」と駄々をこね、そのまま彼の部屋に押し掛けた。そして、すぐに床に倒れ込んでしまう。陽大が一枚しかない布団を私に掛けて、ソファで寝ようとすると、無意識に私は彼の手を握り、「離さない」と呟いていた。
彼は仕方なく私の横に寝ると、私のわがままを聞くようにぎゅっと抱きしめてくれた。彼の胸に顔を埋めると、鼓動の音が聞こえてきて、なぜか涙が出そうになった。彼がそっと私の髪にキスをした時、震えるほど嬉しくて、もっと近くにいたいと思った。
寒さで目が覚めた時、窓の外はうっすらと明るくなり始めていた。隣で眠る陽大の横顔を見ていると、胸のあたりがごそごそする。触ると、ブラのホックが外れていた。
(えっ…?)
驚きと少しの期待が混ざる。陽大はまだ寝ている。彼の身体が寒さで震えているのに気づき、私は自然に彼に寄り添った。そして、抑えきれない衝動から、彼の唇にそっとキスをした。
起きない彼に、次第に大胆になり、私は彼の上に乗った。彼の唇に再びキスをすると、今度は彼が激しく反応した。
「萌…」
彼は呟くと、突然の力で私の体をひっくり返し、彼が上になった。次の瞬間、彼の熱い唇が私の唇を奪い、激しく舌が絡み合う。酒の味がした。彼の手が私のシャツの下に滑り込み、おっぱいを揉みしだかれる。少し乱暴なほどの力で、乳首を摘まれると、思わず声が漏れた。
「んっ…!」
「萌、気持ちいいか?」
彼の囁く声に、首を縦に振るしかない。彼は私の服をまくし上げ、貪るように胸やお腹にキスを落としていく。熱い息が肌に触れ、全身が火照っていく。ジーンズのボタンが外され、下着ごと脱がされると、もう私はぐしょぐしょに濡れていた。
彼もパジャマのパンツを脱ぎ捨て、そのまま私の腿の間に体を滑り込ませた。
「入れるぞ」
それだけ言うと、ゆっくりと、しかし確実に彼はその先端を私の中へと押し込んでくる。酔いのせいか、痛みはほとんどなく、むしろ物足りないくらいだった。彼は深くまで一気に挿入すると、そのまま激しい動きを始めた。
「あっ、あっ…!陽大…!」
彼の名前を呼びながら、私は彼の背中に爪を立てる。彼は私の耳元で荒い息を吐きながら、更に深くを突いてくる。
「萌の中、めちゃくちゃ気持ちいいよ…熱くて締まりがすごい」
そう言われて、余計に興奮し、彼の動きに合わせて腰を上げる。彼は私の反応にさらに興奮したようで、激しく腰を打ち付けてくる。部屋の中に、肌と肌が触れ合う音、じっとりとした音、二人の荒い息が響く。
「萌、俺もイきそう…」
「私も…もう…イく…!」
彼は激しい動きをしながら、突然、私の股間のシミの部分に指を滑り込ませた。挿入されている場所とは別のポイントを刺激され、私は我慢できずに絶頂を迎えた。
「いっちゃうっ!?」
叫びながら、彼の腕にしがみつく。彼もそれに合わせるように、最後の一突きを深くで放ち、熱いものを私の中に溢れさせた。
「はぁ…はぁ…」
二人とも激しい呼吸をしながら、そのまま抱き合った。彼の汗と自分の汗が混ざり合い、濃厚な匂いが漂う。彼はそっと私の額にキスをした。
「…すげえこと、しちゃったな」
私はうつむくしかなかった。恥ずかしさと、でもどこか満たされた気持ちでいっぱいだった。
その後、私たちは再び絡み合った。今度は落ち着いて、お互いの体を確かめるように。彼は私のクリトリスを舌で弄り、じっくりと時間をかけて愛撫してくれた。私は我慢できずに何度もイき、彼の名前を叫んだ。
彼が再び上に乗り、今度はゆっくりと結合する。正常位で、じっくりと腰を動かし、お互いの感覚を確かめ合う。彼は私の耳元で、「萌、可愛いよ」と囁き、その言葉にまた私は興奮した。
何度も、何度も、朝が来るまで私たちは貪り合った。理性も恥じらいも、すべて酒と欲望の海に沈んでいった。
目が覚めたのは、もう午後も過ぎた頃だった。陽大は隣でまだ眠っている。昨夜の記憶が鮮明によみがえり、顔が熱くなる。しかし、同時に、これはただの一夜の過ちだったんだと悟る寂しさもあった。
彼が起きて、少し気まずそうにしながらも、「ごめん、萌」と言った。私は「こっちこそ」と笑って誤魔化した。
それから数日後、私たちはいつものように話せるようになった。でも、あの夜のことはお互い触れないまま。そして、あの日から、陽大は少しずつ距離を置くようになった。
メールの返信は遅くなり、飲みに誘っても忙しいと断られる。研究室で会っても、そっけない態度が増えていった。
そして一年後、私は大学院を卒業し、地元を離れることになった。別れ際、陽大はわざわざ駅まで見送りに来てくれた。
「元気でな、萌」
そう言って、彼は軽く私を抱きしめた。その時、彼のスマホが鳴り、画面には「嫁さん」と表示された。私は凍りついた。彼は焦ったようにスマホをしまい、「ごめん」とだけ言った。
彼は結婚していた。あの夜の後、すぐに結婚したらしい。すべてが、ただの酒の上の過ちで、彼の中では何の意味もないことだったんだ。
電車の窓に映る自分の顔は、泣きそうでいて、でも泣けなかった。ただ、あの夜の熱い感触だけが、今でも鮮明に蘇ってくる。彼の温もり、吐息、すべてが、私にとっては残酷な現実への序章でしかなかった。










