2025年10月11日
廃墟の奥で響く、彼女の淫らな喘ぎ
夏の陽射しが肌にじりじりと焼けつくような午後、大学の夏休みを利用して地元に帰省した時、僕は付き合い始めて三ヶ月の彼女、心結を連れて行った。彼女は清楚な印象の、でも一度火が点くと驚くほど積極的な二十歳。僕、蒼空は二十一歳、同じ大学の先輩後輩という関係だ。
午前中は地元の商店街をぶらつき、昔懐かしい駄菓子屋でお菓子を買い、笑い合った。昼食を済ませ、少し疲れたなと思っていた頃、幼なじみの勇人が合流した。最近は家庭教師のアルバイトをしているらしく、少し大人びて見えた。
彼の家の近くの公園に寄ると、近所の小学生たちが集まっていて、僕たち大人も巻き込まれて鬼ごっこやかくれんぼに興じることになった。子供たちの無邪気なエネルギーに押され、大人げなくはしゃいでいた。
かくれんぼで僕が鬼になった時、公園の隅にある廃墟と化した一軒家が隠れ場所として指定された。大人の僕ですぐに見つかるだろうと高を括っていたが、勇人と心結の二人だけがなかなか見つからない。
「ねえ、あの二人どこ行ったんだろう?」
小学生の一人が僕の袖を引っ張り、囁くように言った。
「お兄ちゃん、あの壊れたお家に二人で入って行ったよ。怖いから見てきてくれない?」
(まさかあの中に隠れるのか? 流石に反則だろ)と思いながら、僕は廃墟の入口に向かった。ドアは既になく、蔦が絡みつき、荒れ果てた雰囲気が漂っている。足を踏み入れると、ひんやりとした空気が肌を撫でた。
そして、聞こえてきた。かすかに、しかし確かに。
ぎしぎしという床の軋む音と、それを掻き消すような、抑えきれない喘ぎ声。
「あっ……んっ……すごい……気持ちいい……」
「お前のオマンコ……すげえ締まり……きついぞ……!」
僕の鼓動が一気に早くなった。声の主は間違いなく心結だ。そっと音のする方向へと忍び寄り、壁の隙間から覗き込んだ。
そこには、壁に手をついた心結の姿があった。スカートは腰まではね上げられ、下着もずり上がって乳房が露わになっている。勇人がその背後から、激しく腰を打ち付けていた。心結の足はガクガクと震え、その都度、甘く蕩けた声が零れる。
「あ……! 深い……あああ……!」
「気持ちいいか? ん? 俺、すごく気持ちいいぞ……!」
パン、パン、と肉と肉がぶつかる鈍い音が響く。勇人の突きの一つ一つが、心結の体を大きく揺さぶる。
「あっ……あっ……! い、いいっ! もっと……激しくして……!」
「すげえよ……締まる……俺のチンポ、美味しいか? 美味しいか?」
「あんっ! 美味しい……美味しいよっ! もっと……気持ち良くしてぇ……!」
勇人は心結を突いたまま、カーテンのない窓際へと移動した。外から見えそうな危険な場所だ。
「ああ……見られちゃう……やばいよぉ……」
「いいんだよ……ほら、気持ちいいだろ? お前のオマンコ、最高だ……」
勇人の腰の動きはさらに激しさを増し、間もなく、彼は深く唸り声を上げた。
「うあ……! イク……!」
彼は慌てて心結の体から離れ、床に精液を吐き出した。心結は「はぁ……はぁ……」と荒い息を繰り返し、壁に凭れかかって崩れ落ちそうになっている。
僕はその場を離れようとした。その時、勇人の声が聞こえた。
「明日もまたここでやらないか? 今日みたいに、たっぷり気持ち良くしてやるよ。」
心結は恥ずかしそうに、しかし確かに肯くようにうなずいた。
「……うん。」
その言葉に僕は衝撃を受けた。むかつきながらも、僕は何事もなかったように公園に戻り、二人が汗ばんだ顔で帰ってくるのを待った。僕は何も聞かなかった。彼女が嘘をつくに決まっているからだ。
翌日、心結は「実家の用事で一日中出掛ける」と言った。僕は彼女の嘘を知っていた。午後、僕は再び廃墟へと向かった。
前日と違い、入口には段ボールがいくつか障害物のように置かれている。中からかすかに物音が聞こえる。僕は心結の携帯に電話をかけた。
呼出音が廃墟の中から微かに聞こえてきて、すぐに切れた。
(中にいる……)
何度かかけ直し、ようやく彼女が出た。
「今、どこ? 喫茶店?」
「えっと……どこだろ……? 今、ちょっと忙しくて……」
電話は切れた。もう一度かけると、今度は呼出音が聞こえるだけで出ない。僕は覚悟を決めて、段ボールの隙間をくぐり廃墟の中へ入った。
奥の台所らしき場所から、聞き覚えのある喘ぎ声が響いてくる。僕はまた電話をかけた。呼出音をBGMに、そっと覗いた。
その光景は前日の比ではなかった。
ピクニックシートの上で、心結は全裸だった。勇人と、見知らぬもう一人の男——三十代半ばのしっかりした体格の男——に挟まれている。彼女の体は汗で光り、目は虚ろで、口元にはけたたましい笑みを浮かべていた。
「んっ……! 3P……すごい……あ……そこ、気持ちいい……」
「彼女、チンポ好きだな……マジで……」
「好きでしょ?」
「んー……ぷは……好き……チンポ、大好き……」
一人の男が仰向けに寝て、心結はその上で騎乗位になっている。激しく腰を振りながら、もう一人の男に頭を押さえつけられ、その股間を舐めさせられていた。
「お前……全身舐めてやるよ……このケツもな……」
「んー……! やっ……!」
僕の電話は鳴り続けている。勇人が心結の携帯を手に取り、ふざけた調子で言った。
「おいおい、しつこいなあ……電話。ながらで出してみる?」
「ダメ……それは……あんっ!」
男は冗談半分に通話ボタンを押した。僕は慌てて切った。彼らは僕が近くにいることに気づいていない。
「やめてよ……そんな……」
「ごめんごめん。さあ、立って……バックでいくぞ。」
心結は壁に向かって立たされた。勇人が後ろから組み付き、腰を引き締める。
「あ……! あああ……深い……!」
二人の男は前後から代わる代わる彼女を責め立てる。
「ほら、イク前に言ってみろよ?『チンポ最高』って。」
「あ……ああ……イク……イクう……!」
「言わないと、止めちゃうぞ?」
「いや……ちゃんとイカせて……」
「ほら、言ってみ?」
「ち……チンポ……最高……! イクううう……!」
心結は大きな声で絶叫し、全身を痙攣させながら絶頂に達した。それでも男たちは容赦ない。彼女を床に寝かせ、再び愛撫を始める。
僕はもう見ていられなかった。胸が張り裂けそうな思いで、その場を離れた。彼女は完全に男たちの虜になっていた。あの淫らな笑顔は、僕に見せたことのないものだった。
彼女が僕の元に戻ってきたのは、それから四時間後だった。髪は乱れ、目はうつろで、どこか満たされたような顔をしていた。
「ただいま……蒼空くん。」
僕は何も言わず、ただ彼女を見つめた。彼女は気まずそうに俯いた。
それから一週間後、僕は別れを告げた。あの光景が頭から離れなかった。心結は泣きながら謝ったが、僕の決意は固かった。
それから一年後、大学生活も終わりに近づいたある日、街中で心結と偶然再会した。彼女は一人でいた。少し痩せて、以前よりも落ち着いた印象だった。
「蒼空くん……久しぶり。」
「ああ……元気にしてたか?」
少しの間、気まずい沈黙が流れた。彼女が口を開いた。
「あの時……あんなことして、本当にごめんね。あの後の私は……自分でも何をしてたか分からなくて。蒼空くんと別れて、すごく後悔した。」
彼女の目には涙が光っていた。僕は複雑な思いだった。
「もういいよ。過去のことだ。」
「ねえ……もしよかったら、コーヒーでも飲みませんか? 少しだけ話がしたいの。」
僕は少し迷ったが、頷いた。
近くのカフェで向かい合って座る。彼女は当時のことを話し始めた。あの廃墟での出来事が、彼女の中でどのようなものだったのか。興奮と後悔と、ある種の覚醒のようなものを感じていたという。
「あれ以来、あんな風に乱れることはなかったの。蒼空くんとの関係を壊したことが、一番の罰だったと思う。」
彼女の言葉に、僕の中にあったわだかまりが少しずつ溶けていくのを感じた。
彼女のアパートの前まで送っていくと、彼女は躊躇いながら言った。
「上がっていかない? お茶くらい……おごらせて。」
僕はその誘いを断れなかった。
部屋は小奇麗に整理され、以前の彼女のイメージとは少し違っていた。コーヒーを入れている彼女の後ろ姿は、どこか儚げに見えた。
コーヒーカップを手に、ソファに座ると、距離がぐっと近づいた。彼女の体温が伝わってくるようだった。
「蒼空くん……今、彼女はいるの?」
「いない……今は。」
「そう……。」
彼女の目が潤んでいる。僕は思わず彼女の手を握った。彼女は少し驚いたように見えたが、その手を離さなかった。
「ごめん……あの時、君を信じられなくて。」
「いいの……私が悪かったんだから。」
僕は彼女の顔に近づいた。彼女の目が閉じられる。その唇は、かつてのように柔らかく、温かかった。ゆっくりと、時間をかけてキスをした。積もり積もった想いが、その接触を通じて伝わっていく。
キスは次第に深くなり、互いの息が混ざり合う。僕は彼女をソファに押し倒し、その体を抱きしめた。細くて、そして確かに温かい。
「蒼空くん……優しくして……」
彼女の囁く声に、僕はますらわいた。服を脱がせ合い、互いの裸を確かめ合う。彼女の体は以前よりも少し大人びて、美しかった。
僕は彼女の首筋にキスをし、鎖骨を舐め、ゆっくりと胸へと唇を移した。小さく膨らんだ乳首を舌で弄ると、彼女は「んっ……」と甘い声を漏らす。
「あの時みたいに……乱されたい?」
僕は彼女の耳元で囁いた。
「ううん……今日は、蒼空くんと……ゆっくりしたい……」
彼女の言葉に、僕は優しく彼女の股間を愛撫した。じんわりと湿り気が感じられる。
「濡れてる……。」
「だって……蒼空くんに……会いたかったから……」
僕は彼女の脚を優しく開き、その秘部を覗き込んだ。ぷっくりと膨らんだ陰唇は、愛液で光っている。そっと人差し指で撫でると、彼女の体が小さく跳ねた。
「あ……!」
「恥ずかしがらなくていいよ。」
僕はうつ伏せになり、彼女の股間に顔を埋めた。まずは優しく裂け目を舐め上げる。彼女の甘い匂いが鼻腔を満たす。
「ん……ちゅっ……れろっ……」
舌先でクリトリスを刺激すると、彼女は腰をくねらせた。
「あ……! そこ……すごい……!」
彼女の敏感な反応が楽しくて、僕はしばらく舐め続けた。彼女の喘ぎ声はだんだん大きくなり、手足をばたつかせながら快感に溺れていく。
「だめ……もう……イきそう……蒼空くん……中で……感じたい……」
彼女の懇願に、僕は顔を上げた。彼女の顔は紅潮し、目は潤んでいた。
僕は彼女の上に覆い被さり、勃起した自身をその濡れた入口に当てた。
「入れるよ……。」
「うん……お願い……」
ゆっくりと、慎重に腰を押し出した。かつてないほどの熱さと締まりが僕を包む。
「あ……っ……蒼空くん……大きい……」
「心結……絞ってる……すごく気持ちいい……」
僕は深くまで一気に挿入することはせず、ゆっくりと腰を動かし始めた。じっくりと彼女の感覚を確かめながら。一つ一つの動きが、彼女の体を震わせる。
「く……っ……あ……もっと……激しくして……」
彼女の要望に、僕は徐々にペースを上げた。ソファがきしむ音と、彼女の喘ぎ声が部屋に響く。
「んっ……! あ……! 蒼空くん……離さないで……!」
「離さない……ずっと、こうしてる……」
僕は彼女の脚を高く上げ、より深くまで届く角度に変えた。彼女は「ああっ!」と声を上げ、僕の背中に爪を立てた。
「イク……イク……! 一緒に……!」
「わかった……俺も……いく……!」
僕は腰の動きを限界まで速め、彼女の奥深くに精液を注ぎ込んだ。同時に、彼女の体も強烈な痙攣に襲われ、愛液が溢れ出した。
「あ……あああ……!」
二人の息が混ざり合い、僕はそのまま彼女の体の上に崩れ落ちた。汗でべっとりとした肌が密着する。
しばらくして、僕はゆっくりと抜き去った。彼女は「ん……」と甘く唸り、名残惜しそうに僕の腕を握った。
「……すごかった。蒼空くんと、こんな風にできるなんて思わなかった。」
「俺もだ……。」
僕たちはシャワーを浴び、再びベッドで寄り添った。そして今度はもっとゆっくりと、時間をかけて愛し合った。過去のわだかまりは消え、新たな関係の始まりを感じさせる、温かい夜だった。
午前中は地元の商店街をぶらつき、昔懐かしい駄菓子屋でお菓子を買い、笑い合った。昼食を済ませ、少し疲れたなと思っていた頃、幼なじみの勇人が合流した。最近は家庭教師のアルバイトをしているらしく、少し大人びて見えた。
彼の家の近くの公園に寄ると、近所の小学生たちが集まっていて、僕たち大人も巻き込まれて鬼ごっこやかくれんぼに興じることになった。子供たちの無邪気なエネルギーに押され、大人げなくはしゃいでいた。
かくれんぼで僕が鬼になった時、公園の隅にある廃墟と化した一軒家が隠れ場所として指定された。大人の僕ですぐに見つかるだろうと高を括っていたが、勇人と心結の二人だけがなかなか見つからない。
「ねえ、あの二人どこ行ったんだろう?」
小学生の一人が僕の袖を引っ張り、囁くように言った。
「お兄ちゃん、あの壊れたお家に二人で入って行ったよ。怖いから見てきてくれない?」
(まさかあの中に隠れるのか? 流石に反則だろ)と思いながら、僕は廃墟の入口に向かった。ドアは既になく、蔦が絡みつき、荒れ果てた雰囲気が漂っている。足を踏み入れると、ひんやりとした空気が肌を撫でた。
そして、聞こえてきた。かすかに、しかし確かに。
ぎしぎしという床の軋む音と、それを掻き消すような、抑えきれない喘ぎ声。
「あっ……んっ……すごい……気持ちいい……」
「お前のオマンコ……すげえ締まり……きついぞ……!」
僕の鼓動が一気に早くなった。声の主は間違いなく心結だ。そっと音のする方向へと忍び寄り、壁の隙間から覗き込んだ。
そこには、壁に手をついた心結の姿があった。スカートは腰まではね上げられ、下着もずり上がって乳房が露わになっている。勇人がその背後から、激しく腰を打ち付けていた。心結の足はガクガクと震え、その都度、甘く蕩けた声が零れる。
「あ……! 深い……あああ……!」
「気持ちいいか? ん? 俺、すごく気持ちいいぞ……!」
パン、パン、と肉と肉がぶつかる鈍い音が響く。勇人の突きの一つ一つが、心結の体を大きく揺さぶる。
「あっ……あっ……! い、いいっ! もっと……激しくして……!」
「すげえよ……締まる……俺のチンポ、美味しいか? 美味しいか?」
「あんっ! 美味しい……美味しいよっ! もっと……気持ち良くしてぇ……!」
勇人は心結を突いたまま、カーテンのない窓際へと移動した。外から見えそうな危険な場所だ。
「ああ……見られちゃう……やばいよぉ……」
「いいんだよ……ほら、気持ちいいだろ? お前のオマンコ、最高だ……」
勇人の腰の動きはさらに激しさを増し、間もなく、彼は深く唸り声を上げた。
「うあ……! イク……!」
彼は慌てて心結の体から離れ、床に精液を吐き出した。心結は「はぁ……はぁ……」と荒い息を繰り返し、壁に凭れかかって崩れ落ちそうになっている。
僕はその場を離れようとした。その時、勇人の声が聞こえた。
「明日もまたここでやらないか? 今日みたいに、たっぷり気持ち良くしてやるよ。」
心結は恥ずかしそうに、しかし確かに肯くようにうなずいた。
「……うん。」
その言葉に僕は衝撃を受けた。むかつきながらも、僕は何事もなかったように公園に戻り、二人が汗ばんだ顔で帰ってくるのを待った。僕は何も聞かなかった。彼女が嘘をつくに決まっているからだ。
翌日、心結は「実家の用事で一日中出掛ける」と言った。僕は彼女の嘘を知っていた。午後、僕は再び廃墟へと向かった。
前日と違い、入口には段ボールがいくつか障害物のように置かれている。中からかすかに物音が聞こえる。僕は心結の携帯に電話をかけた。
呼出音が廃墟の中から微かに聞こえてきて、すぐに切れた。
(中にいる……)
何度かかけ直し、ようやく彼女が出た。
「今、どこ? 喫茶店?」
「えっと……どこだろ……? 今、ちょっと忙しくて……」
電話は切れた。もう一度かけると、今度は呼出音が聞こえるだけで出ない。僕は覚悟を決めて、段ボールの隙間をくぐり廃墟の中へ入った。
奥の台所らしき場所から、聞き覚えのある喘ぎ声が響いてくる。僕はまた電話をかけた。呼出音をBGMに、そっと覗いた。
その光景は前日の比ではなかった。
ピクニックシートの上で、心結は全裸だった。勇人と、見知らぬもう一人の男——三十代半ばのしっかりした体格の男——に挟まれている。彼女の体は汗で光り、目は虚ろで、口元にはけたたましい笑みを浮かべていた。
「んっ……! 3P……すごい……あ……そこ、気持ちいい……」
「彼女、チンポ好きだな……マジで……」
「好きでしょ?」
「んー……ぷは……好き……チンポ、大好き……」
一人の男が仰向けに寝て、心結はその上で騎乗位になっている。激しく腰を振りながら、もう一人の男に頭を押さえつけられ、その股間を舐めさせられていた。
「お前……全身舐めてやるよ……このケツもな……」
「んー……! やっ……!」
僕の電話は鳴り続けている。勇人が心結の携帯を手に取り、ふざけた調子で言った。
「おいおい、しつこいなあ……電話。ながらで出してみる?」
「ダメ……それは……あんっ!」
男は冗談半分に通話ボタンを押した。僕は慌てて切った。彼らは僕が近くにいることに気づいていない。
「やめてよ……そんな……」
「ごめんごめん。さあ、立って……バックでいくぞ。」
心結は壁に向かって立たされた。勇人が後ろから組み付き、腰を引き締める。
「あ……! あああ……深い……!」
二人の男は前後から代わる代わる彼女を責め立てる。
「ほら、イク前に言ってみろよ?『チンポ最高』って。」
「あ……ああ……イク……イクう……!」
「言わないと、止めちゃうぞ?」
「いや……ちゃんとイカせて……」
「ほら、言ってみ?」
「ち……チンポ……最高……! イクううう……!」
心結は大きな声で絶叫し、全身を痙攣させながら絶頂に達した。それでも男たちは容赦ない。彼女を床に寝かせ、再び愛撫を始める。
僕はもう見ていられなかった。胸が張り裂けそうな思いで、その場を離れた。彼女は完全に男たちの虜になっていた。あの淫らな笑顔は、僕に見せたことのないものだった。
彼女が僕の元に戻ってきたのは、それから四時間後だった。髪は乱れ、目はうつろで、どこか満たされたような顔をしていた。
「ただいま……蒼空くん。」
僕は何も言わず、ただ彼女を見つめた。彼女は気まずそうに俯いた。
それから一週間後、僕は別れを告げた。あの光景が頭から離れなかった。心結は泣きながら謝ったが、僕の決意は固かった。
それから一年後、大学生活も終わりに近づいたある日、街中で心結と偶然再会した。彼女は一人でいた。少し痩せて、以前よりも落ち着いた印象だった。
「蒼空くん……久しぶり。」
「ああ……元気にしてたか?」
少しの間、気まずい沈黙が流れた。彼女が口を開いた。
「あの時……あんなことして、本当にごめんね。あの後の私は……自分でも何をしてたか分からなくて。蒼空くんと別れて、すごく後悔した。」
彼女の目には涙が光っていた。僕は複雑な思いだった。
「もういいよ。過去のことだ。」
「ねえ……もしよかったら、コーヒーでも飲みませんか? 少しだけ話がしたいの。」
僕は少し迷ったが、頷いた。
近くのカフェで向かい合って座る。彼女は当時のことを話し始めた。あの廃墟での出来事が、彼女の中でどのようなものだったのか。興奮と後悔と、ある種の覚醒のようなものを感じていたという。
「あれ以来、あんな風に乱れることはなかったの。蒼空くんとの関係を壊したことが、一番の罰だったと思う。」
彼女の言葉に、僕の中にあったわだかまりが少しずつ溶けていくのを感じた。
彼女のアパートの前まで送っていくと、彼女は躊躇いながら言った。
「上がっていかない? お茶くらい……おごらせて。」
僕はその誘いを断れなかった。
部屋は小奇麗に整理され、以前の彼女のイメージとは少し違っていた。コーヒーを入れている彼女の後ろ姿は、どこか儚げに見えた。
コーヒーカップを手に、ソファに座ると、距離がぐっと近づいた。彼女の体温が伝わってくるようだった。
「蒼空くん……今、彼女はいるの?」
「いない……今は。」
「そう……。」
彼女の目が潤んでいる。僕は思わず彼女の手を握った。彼女は少し驚いたように見えたが、その手を離さなかった。
「ごめん……あの時、君を信じられなくて。」
「いいの……私が悪かったんだから。」
僕は彼女の顔に近づいた。彼女の目が閉じられる。その唇は、かつてのように柔らかく、温かかった。ゆっくりと、時間をかけてキスをした。積もり積もった想いが、その接触を通じて伝わっていく。
キスは次第に深くなり、互いの息が混ざり合う。僕は彼女をソファに押し倒し、その体を抱きしめた。細くて、そして確かに温かい。
「蒼空くん……優しくして……」
彼女の囁く声に、僕はますらわいた。服を脱がせ合い、互いの裸を確かめ合う。彼女の体は以前よりも少し大人びて、美しかった。
僕は彼女の首筋にキスをし、鎖骨を舐め、ゆっくりと胸へと唇を移した。小さく膨らんだ乳首を舌で弄ると、彼女は「んっ……」と甘い声を漏らす。
「あの時みたいに……乱されたい?」
僕は彼女の耳元で囁いた。
「ううん……今日は、蒼空くんと……ゆっくりしたい……」
彼女の言葉に、僕は優しく彼女の股間を愛撫した。じんわりと湿り気が感じられる。
「濡れてる……。」
「だって……蒼空くんに……会いたかったから……」
僕は彼女の脚を優しく開き、その秘部を覗き込んだ。ぷっくりと膨らんだ陰唇は、愛液で光っている。そっと人差し指で撫でると、彼女の体が小さく跳ねた。
「あ……!」
「恥ずかしがらなくていいよ。」
僕はうつ伏せになり、彼女の股間に顔を埋めた。まずは優しく裂け目を舐め上げる。彼女の甘い匂いが鼻腔を満たす。
「ん……ちゅっ……れろっ……」
舌先でクリトリスを刺激すると、彼女は腰をくねらせた。
「あ……! そこ……すごい……!」
彼女の敏感な反応が楽しくて、僕はしばらく舐め続けた。彼女の喘ぎ声はだんだん大きくなり、手足をばたつかせながら快感に溺れていく。
「だめ……もう……イきそう……蒼空くん……中で……感じたい……」
彼女の懇願に、僕は顔を上げた。彼女の顔は紅潮し、目は潤んでいた。
僕は彼女の上に覆い被さり、勃起した自身をその濡れた入口に当てた。
「入れるよ……。」
「うん……お願い……」
ゆっくりと、慎重に腰を押し出した。かつてないほどの熱さと締まりが僕を包む。
「あ……っ……蒼空くん……大きい……」
「心結……絞ってる……すごく気持ちいい……」
僕は深くまで一気に挿入することはせず、ゆっくりと腰を動かし始めた。じっくりと彼女の感覚を確かめながら。一つ一つの動きが、彼女の体を震わせる。
「く……っ……あ……もっと……激しくして……」
彼女の要望に、僕は徐々にペースを上げた。ソファがきしむ音と、彼女の喘ぎ声が部屋に響く。
「んっ……! あ……! 蒼空くん……離さないで……!」
「離さない……ずっと、こうしてる……」
僕は彼女の脚を高く上げ、より深くまで届く角度に変えた。彼女は「ああっ!」と声を上げ、僕の背中に爪を立てた。
「イク……イク……! 一緒に……!」
「わかった……俺も……いく……!」
僕は腰の動きを限界まで速め、彼女の奥深くに精液を注ぎ込んだ。同時に、彼女の体も強烈な痙攣に襲われ、愛液が溢れ出した。
「あ……あああ……!」
二人の息が混ざり合い、僕はそのまま彼女の体の上に崩れ落ちた。汗でべっとりとした肌が密着する。
しばらくして、僕はゆっくりと抜き去った。彼女は「ん……」と甘く唸り、名残惜しそうに僕の腕を握った。
「……すごかった。蒼空くんと、こんな風にできるなんて思わなかった。」
「俺もだ……。」
僕たちはシャワーを浴び、再びベッドで寄り添った。そして今度はもっとゆっくりと、時間をかけて愛し合った。過去のわだかまりは消え、新たな関係の始まりを感じさせる、温かい夜だった。










