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雨の夜、憧れの先輩と帰宅したら…

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夕立ちが窓を叩く事務所で、残業が一段落した時だった。エアコンの効いた室内に、ふと隣のデスクから甘い香りが漂ってくる。振り返れば、入社してからずっと憧れていた桜衣先輩が、そっと首筋にハンドクリームを塗っているところだった。

「あ、悠くん。まだいたんだ」

彼女は照れくさそうに手を止め、ふわりと髪をかきあげる。その仕草に、胸が高鳴る。桜衣先輩は二十五歳。入社三年目で、いつもキビキビと仕事をこなす一方で、後輩の私には優しく、時にからかうような笑顔を見せる。今日は彼女のデスク周りが引越しの荷物で少し雑然としていて、新しいマンションへ移るのだという。




「せっかくだから、悠くんも手、塗る? 冬場みたいに乾燥してるし」

そう言って差し出されたクリームの容器を、私は緊張しながら受け取った。彼女の体温がほんのり残る容器に触れ、指先が震える。

「それでさ、悠くん。悪いんだけど、ちょっと手伝ってくれない? 今日のうちに少しでも荷物を新しい部屋に運びたいんだけど、雨だし一人じゃ厳しくて…」

そんな願いを断れるはずもなく、私は二つ返事で了承した。タクシーで移動する車内では、彼女の肩が時折、私の肩に触れる。洗いたてのシャンプーの香りが狭い車内に充満し、私は息を殺すようにして窓の外の雨宿りをするビル群を見つめていた。

新しいマンションの一室。段ボール箱が積まれたままの部屋は、まだ生活感が乏しい。それでも、桜衣先輩が持ってきた簡易的なランジェリースタンドに下着がいくつかかけられているのを見て、どきりとする。

「助かるよ、悠くん。ほんとに。じゃあ、まずはこっちの箱から開けようか」

彼女は屈んで段ボールのテープをはがす。その時、ふとしたはずみで、彼女のスマートフォンがラグの上に落ちた。私が拾い上げようと手を伸ばした瞬間、画面がぱっと光り、表示されたのは明らかに恋人のものと思われる男性との濃厚なメッセージのやりとりだった。『今夜は彼氏の仕事の泊まりだし、存分に甘えさせてね』という文言が、一瞬で目に飛び込んできた。

「あっ!」

桜衣先輩は慌ててスマホを取り上げ、画面を消した。少し間が空き、彼女は俯いたまま、かすかな声で言った。

「…バレちゃったね」

「先輩…彼氏さん、いるんですか?」

「うん…いるんだけど。でも、最近すごく冷めてて…」彼女は顔を上げ、どこか諦めたような、しかし熱を帯びた眼差しで私を見つめる。「悠くんみたいな、まっすぐで、一生懸命な後輩の方が、ずっと…」

彼女の言葉はそこで途切れ、代わりに彼女が一歩、二歩と近づいてくる。雨音が部屋中に響く。彼女の手が私の頬に触れ、その温もりに私は足がすくむ。

「私のこと…嫌い?」

「そ、そんなわけないです!先輩のことが…ずっと…」

「よかった」

彼女の甘い吐息が耳元にかかり、柔らかい唇が私の唇を塞いだ。最初は優しく、そして次第に熱を帯びていくキス。私は理性が溶けていくのを感じた。彼女の舌が私の口の中に滑り込み、絡み合う。背中に回された彼女の腕の力が強まる。

「ん…ちゅ…悠くん…優しいね…」

唇を離し、彼女は私のシャツのボタンを外し始める。その指先が胸を掠めるたびに、電流が走る。私は彼女の細い腰を抱き寄せ、首筋に唇を押し当てた。彼女のくすぐったそうな喘ぎ声が、私をさらに興奮させた。

「あっ…そこ、敏感なんだ…」

私たちはそのまま、まだカバーがかかっていないベッドマットレスに倒れ込んだ。衣服は脱ぎ散らかされ、肌と肌が触れ合う。彼女の身体は思っていた以上に柔らかく、ふくよかな胸は私の掌に収まりきらない。私はその胸を揉みしだき、尖った先端を舌で弄ぶ。

「んぁっ!悠くん…上手…もっと、舐めて…」

彼女は腰をくねらせ、私の頭を胸に押し付ける。その欲望に満ちた声に、私は我を忘れて彼女の身体を愛しんだ。お互いの身体を探り合い、舐めあい、喘ぎ声と雨音が不気味なほどにシンクロしていく。

「先輩…桜衣先輩…」

「もう、先輩なんて呼ばないで…桜衣で…」

「桜衣…さん…」

「それでいいよ…」

彼女は私の体を押し倒し、今度は彼女が上になった。すると、彼女は私の股間へと頭を滑らせていった。

「悠くんの…大きいね…緊張してる?」

彼女の指がゆっくりと私のパンツの上から撫でる。その感触に、私は思わず声をもらす。

「さっき見せてもらったから…今度は私が味わわせて」

彼女は私のパンツを下ろし、すでに先端を濡らしている硬く熱いものを、ため息のような吐息を漏らしながら見つめた。そして、ぱっくりと開いた赤い唇で、ゆっくりとそれを包み込んでいった。

「ぁ…!」

あまりの気持ち良さに、私は背筋を跳ね上げそうになった。彼女の舌は巧みに亀頭を絡め取り、時に深く咥えては喉の奥で震わせる。唾液で濡れた肌が光り、卑猥な音が部屋に響く。

「桜衣さん…気持ちいい…やばい…」

「んっ…ちゅぱ…悠くんの味…好きかも…」

彼女は時折顔を上げ、とろんとした目で私を見つめながら、再口淫を続ける。そのサービス精神旺盛な態度に、私はもう我慢の限界だった。

「桜衣さん…俺…中に出したい…」

私の必死の言葉に、彼女はゆっくりと口を離し、よだれで光る竿を手でしごきながら微笑んだ。

「じゃあ…こっちに来て。優しく入れて…」

彼女は仰向けになり、脚を大きく開いた。まだ下着をつけていた彼女は、その端を自らの手でわずかによけ、ぷっくりと膨らんだ割れ目を見せつける。恥毛は手入れされ、濡れて光っている。

「見えてる?私の…入れてほしいところ」

「うん…すごく…きれいだ」

私は彼女の上に覆い被さり、先端をその入口に当てた。じっとりとした熱が伝わってくる。

「い、入れるよ…」

「うん…ゆっくりでいいから…」

腰を少しずつ前に押し出していく。硬い感触が、しなやかで温かい粘膜に包まれていく。彼女の内部は思っていた以上に締まっていて、ぐいぐいと吸い込まれるような感覚があった。

「はぁっ…入った…全部…」

「あぁっ…悠くん…でかい…」

完全に結合した瞬間、二人同時に大きな喘ぎ声を上げた。私は少し動きを止め、この至福の感覚に浸る。彼女の内部のひくひくとした痙攣が、快感を増幅させる。

「動いていい…?桜衣さん」

「うん…動いて…激しく…」

その許可を得て、私は腰を動かし始めた。最初はゆっくりと、慣らすように。しかし、彼女の嬌声がどんどん大きくなり、腰を合わせてくる。

「あっ!あっ!そこ…もっとっ!」

彼女の誘惑の声に導かれるまま、私はペースを速め、深く突き入れるようになった。ベッドマットレスがきしむ音、肌と肌がぶつかる音、激しい喘ぎ声が雨音に混ざる。

「桜衣さん…気持ち良すぎる…」

「私も…イク…イっちゃう…一緒に…」

彼女は脚を私の腰に絡め、自らも腰を激しく打ち付けてくる。その貪欲な腰使いに、私は理性を失い、本能のままに彼女を突いた。彼女の奥で何かがはじけるような感覚とともに、彼女の身体が大きく反り返り、甲高い声を上げた。

「いぐっっ!!」

その収縮する感触に耐えきれず、私は深く突き立てたまま、どろりと熱いものを放出した。

「んぁあっ…!熱い…中で出た…」

彼女はぐったりと床に横たわり、荒い息を吐いていた。私はその上に崩れ落ち、二人の汗が混ざり合う。しばらくはただ、鼓動が収まるのを待った。

「…すごかったね、悠くん」

彼女が囁くように言った。私は満足感とともに、どこか後ろめたい気持ちにも駆られていた。彼氏がいる彼女と、こんなことをしてしまったのだ。

「…大丈夫ですか?彼氏さんにバレたりしませんか?」

私の問いかけに、彼女は少し間を置き、冷たい笑みを浮かべた。

「バレないよ。だって…」

彼女はベッドの脇に置かれた自分のスマホを手に取ると、画面を私に向けた。表示されていたのは、どうやら録画されていたらしい、今しがたの私たちの性行為の動画だった。

「…これがあれば、悠くんは私の言うことをずっと聞くでしょ?浮気がバレたら、悠くんのキャリアも終わりだものね。新入社員が憧れの先輩を誘惑して…ってね」

私は凍りついた。その笑顔は、さっきまでの艶やかさとは別人のようだった。

「どうして…」

「彼氏も同じよ。浮気の証拠を掴んで、言うことを聞かせてるの。悠くんは二人目かな?」

彼女はそう言って、そっと私の頬を撫でた。その指先は、さっきまでの温もりは微塵もなく、冷たく感じた。

「これからも、よろしくね。私の可愛い…ペットさん」

雨はまだやんでいなかった。窓の外の街の灯りは、私の絶望を嘲笑っているようにしか見えなかった。


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